鍼灸師がPTの知識にあこがれて反省した話

ビジネス

PTさんってすごい知識が豊富

PTさんって凄いですよね。

色んなことを知っている。病院ではお医者さんと専門的なコミュニケーションが取れるし、論文読んだり書いたり発表したり。

いやほんとすごいと思う。

僕もPTさんの知識に憧れたし、PTさんが発信している情報は同じ徒手療法をしている関係者としては理解していないといけないと思ってしまって、必死に理解しようとしたこともありました。

必死についていこうとしました。知らない言葉がないぐらいになりたいと思いました。

でも、フィールドが違うことに気が付きました。

やってることが非常に近いので自分もやらないといけないという感覚に襲われてしまいます。

しかも、中途半端に理解できるので、やればできそうな感じがしてしまいます。

ですが仮についていこうと努力したとしても、環境が違うので同じ水準にもっていくのはコスパがかなり悪いです。

・お医者さんとのコミュニケーションを密には取れない。
・術後すぐの患者さんを施術することはない。
・疾患名のついた患者さんをあまり施術出来ない。

この一つ一つから得られる情報の質と量はえげつないものがあります。理学療法士はこれを日常のように行っています。

それぞれ役割があるのでそれに徹した方が良い

お医者さんとのコミュニケーションなんて使いどころもわからないまま勉強しようとしてもコスパが本当に悪いです。

それなら、自分が診れる患者さんの状態をもっと一般化して誰にでも使える理論にすることに力を注いだほうが良いです。

徒手療法で効果の出せる施術家はどれぐらい居るでしょうか?

以前よりも環境が整っては来ているもののまだまだ再現性のある状態にまでなっていないんじゃないでしょうか?

病院でお医者さんが手を下すまでもないと判断した患者さんは山ほどいます。

「年齢のせいだね」
「手術をする段階ではない」
「今はまだやることがない」

そんな状態の人は沢山います。でも本人は症状を辛いと思っています。

かといって、お医者さんがやっていることを否定している人をよく見ますが、僕は日本の医療の構造上仕方が無いと思っています。

本来、お医者さんはより重症な患者さんを見ていくことが役割です。

優先順位が違うわけです。

画像診断にも映らない状態の人までお医者さんが見ていては本当に重症な患者さんを見落としてしまう可能性も出てきます。

患者さんは症状の軽い方から手術が必要な方までシームレスに存在しています。

今は大きく分けて

・病院にかかるべき患者さん
・病院にかかるほどではない患者さん
・病院にかかる必要のない患者さん

この『病院』を軸にした3通りぐらいの分け方しか無いんじゃないでしょうか。

私達の徒手療法にかかるべき患者さんという認識が普通になるスペースはいくらでもある状態です。

だからこそ僕達の役割があるのです。僕達はそういった方達を患者さん(お客さん)として施術しています。

実際に施術後、楽になっている方も沢山います。

でもまだまだそこまでいくほどの社会的信頼を築けていないのが実際です。

なぜそうなることが出来ないかというと様々な問題はありますが、業界全体で見た時に個人のレベルに差が大きいというのも否定できない状態だと思います。

これは、僕自信が感じたことなのではっきりと言いますが、効果がはっきり感じれる施術方法というのが確立していません。

個人個人が各々で勉強して、何となく感覚で理解して身に付けていっている部分だと思います。

話がそれましたが、僕達は理学療法士が発信している情報を全て理解してマスターする必要はないということです。

勉強は常にやらないといけない

理学療法士のようになる必要はないと言っていますが、勉強を否定しているわけではありません。

勉強はどんどんしていって学べるものは学んだほうが良いです。

でも、力を注ぐ場所を間違えないようにした方がいいという話をしているんですね。

自分のスタンスを間違えるとずっと知識をもらう側になってしまいますからね。

知識をもらう側になると終わりはきません。切り口によって情報は無限大に広がります。

もらう側にならず対等な状態を目指すのが理想ですね。

そのためにはどうするかというと知識を提供する側になれる方法を考えたほうが将来的に望みがあります。

僕達にはやらなければならない事があります。

先程も言いましたがお医者さんの治療対象外の症状を持っている人に対してどうすれば症状を解消してあげることが出来るのか?

それを考えないといけないと思います。

出来ることを誠実に、一生懸命やるだけです。

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