患者さんがベッドにうつ伏せになった時に横に垂らしている前腕って見てます??
最近気になってよく見るんですけど、回内がひどい人がいるんですね。
そんな人ほど肘筋に緊張が見られる。
もちろん他の筋も重要です。でも、肘筋が意外と見落しがちだなと思ったのでこの記事を書きました。
そんな『前腕の回内がひどい人に対して肘筋の緊張を緩めると回内も軽減する』という経験から肘筋が深く関係がありそうなので考察してみました。
肘筋の起始・停止・作用
ちなみに起始・停止・作用は
起始:上腕骨の外側上顆
停止:尺骨の肘頭(橈側面)
作用:肘筋の作用は肘関節の伸展及び肘関節包の緊張
プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版 監訳:坂井 建雄、松村 譲兒 医学書院
となっています。
回内運動には触れていません。
解剖から
今度は解剖の面から見ていきます。
肘筋が短縮すると筋線維の走行から尺骨の骨体が上腕骨外側上顆に近づくように動きます。
この動きは回内運動に同じです。
つまり、回内運動時に肘筋が関与していてもおかしくはないという事です。
特にキーボードの『H』を叩くぐらいまでは楽に行ける感じですが、数字の『6』を入力しようとする時なんかはちょっと頑張らないといけない感じになります。
最後のもうひと押しの時は限界まで回内させるので補助的に機能している可能性もあるかも知れません。
まとめ
実際触ると回内が軽減することを考えると施術の材料として持っておくのも良いと思います。
施術時に痛みも出やすいというのもあるので患者さんの反応に注意深く施術したほうが良いですね。
コメント