いきなりですが、施術で効果出してますか??
今日のテーマは施術で効果を出す方法ということで、
イマイチ効果の出し方がわからない
施術後に効果の確認をするのが怖い
楽になったと言ってくれはするけど実感がない
といった方には是非参考にして下さい。
普段あなたはどのように効果判定をしていますか??
施術前後の確認では効果に確信が持てない
普通であれば施術前に状態を見て、施術後に再び状態を見て確認するという感じでしょうか。
僕は今言ったような流れで施術効果を確認していました。
ところが、この方法だと前後だけでの確認になるので数十分かけた施術の内、どの手技が効果を出したのかがはっきりしません。
これでは今後の施術力アップにも繋がりにくいです。
一通り施術が終わって、効果を判定するために検査をするわけですが、
「うまくいっていなかったらどうしよう」
という不安を抱えながら確認しなければなりません。
で、確認はするもののいまいち上手くいってなかったら、
「何回か通っていただかないと駄目ですね。」
とかいいながら経過観察をする。そんな感じで終了していました。
なので、施術の前後に確認するというのはギャンブルでしか無いんですね。
自分のために施術するのなら一回触って検査して、一回触って検査して何度も何度も繰り返せば技術力アップのためにもなるでしょう。
ですが、そんなに頻繁に検査をしていれば患者さんに不安感を与えてしまうかもしれません。
整体院やサロンに来店される患者さんの特徴
そもそも、整体院やサロンに来店される患者さんは『病院では診てくれないような患者さん』が来店されます。
『病院では見てくれないような患者さん』とは何か?もう少し詳しく説明します。
病院では診てくれないというのはどういう状態かというと画像診断や徒手検査で明らかな異常がない、もしくは異常はあるけれど原因の特定が難しいので今しばらく様子を見てみようというケースです。
そして、しばらく様子を見た結果、明らかな異常が出てきた段階で治療の判断をしようというそういう状態です。
でも、様子を見ている間も患者さんは身体の辛さがあるので、その辛さを何とかしたいという思いで、整体院やサロンに来店されます。
つまり、整体院やサロンに来店される患者さんはお医者さんも判断しかねている状態の患者さんということです。
お医者さんも判断しかねているという事はお医者さんが使用している徒手検査に明らかな異常が認められないような微妙なケースが多い事になります。
お医者さんが微妙と判断しているのですから、私達がその検査で効果を判定しようとしても難しいというのが実情だと思います。
とは言っても、検査が出来なければ効果の判定が出来なくなってしまいます。
来店時には症状のない患者さんも来店される
特に、症状が明確にある患者さんばかりだったらまだしも、
「今は大丈夫。痛い時がたまにあるぐらいだから」
ぐらいの感じで来店されることも普通にあります。
でも、患者さんはたまに痛いその症状を何とかして欲しいという希望なのです。
痛みの再現をして分析が出来れば良いのですが、時間をかけて痛みの再現をしても、その痛みは『健康な人でも痛む』ようなそんな動きを発見してしまったりします。
施術後はもちろん痛みの再現が可能です。健康な人でも痛い動きを見つけたわけですから、完全に治っていたとしても痛みは再現されます。
他にも「腕を回すとゴリゴリいうんです」という患者さんも結構いらっしゃいます。
この場合、ゴリゴリなる事と患者さんの辛い症状がイコールであることは、ほぼほぼありません。
鳴らそうと思えばほんとに健康な人でも鳴ります。
でも、患者さんは肩が辛いので腕を回していたらゴリゴリなる事に気がついて、「ゴリゴリなるのを何とかして欲しい」という希望になります。
ゴリゴリなる理由を説明して、ゴリゴリ自体は気にする必要ないことを伝えたとしても、辛い時に必ずゴリゴリ鳴る訳ですから患者さんからしてみればゴリゴリを治してほしいと思いますよね。
今でこそ、こうやってはっきりと関係ないと言っていますが当時はゴリゴリは関係ないことすら分かっていません。
患者さんが『辛い時にゴリゴリ鳴る』という訴えをしている訳ですから当時はなんとかしたいと考えました。その訴えが施術の際のヒントになるかも知れません。何とかしないといけないと思ってゴリゴリの理由を突き止めようとしたこともあります。
治療が出来ると確信をもって言えるようになったキッカケ
そもそも僕自身、治療が出来ていると自信をもって言えるようになったのは施術の効果をリアルタイムでモニターをしはじめてからです。
先程もいいましたが、徒手検査であれば施術前と施術後に確認の動作をしていきます。
という事は施術の効果をシビアに知るためには、触る毎に検査をする方が良いです。
「この硬結を狙ったら症状が取れるかな?」
と思って、狙って、検査。
再び硬結を見つけて、狙って、検査。
何回検査のために施術を中断しなければならないでしょう?
実用的じゃないですよね。
でも、常にモニターすれば施術の最中にもリアルタイムでモニターしているので施術を中断することなく効果を感じ取ることができるのです。
可動域測定は効果を判定するのにベストな検査ではない
特に可動域検査で効果を判定する場合、代償動作もあるし、本人の動かし方次第で結果が変わることもあります。
であれば、可動域検査が客観的に測定できる完璧な検査かというとそうでもありません。
が、他に方法もないので科学的な根拠として示すにはそれに頼らざるをえないというのが現状です。
でも、常にモニターすれば効果を感じながら施術ができます。
昨日も、首に痛みがある患者さんが来店されましたが、横になってもらっていつもどおりモニターしながら施術を始め、ものの数分で
『痛みが消えてきた』
という声を頂きました。
痛みはその部分だけが原因ではない事のほうが多い
こういう痛みを抱えた患者さんは痛む部分に最も負担をかけて日常生活を送っています。
同時にそれ以外の部分にも日常生活の癖から負担がかかっています。
なので、痛む箇所を部分的に整えたとしてもそれ以外の部分が整っていないのですぐ戻ってしまいます。
なので、全体的に負担の大きい場所から整えて施術をしていきます。
そうすれば、全体的に整ってくるので日常生活で多少負担をかけてもそうそうに痛みが戻ってくることはありません。
とはいえ、皆さんがこういう状態ならいいのですが、どうしても仕事で長時間同じ姿勢が続く場合などは負担のかけ方もひどい事が多いです。
その場合は生活習慣の問題を見つけて改善していかないといけません。
効果を感じる秘訣は常にモニターしておく事
話がそれてしまいましたが、効果を感じるためには常にモニターしておく事です。
これがとても重要です。
効果は全てが終わったあとに分かるわけではありません。
自分がアプローチしている瞬間から変化が始まっています。
その瞬間から患者さんの身体は施術に対して反応をしています。
それを最初から最後まできっちり感じ取らないといけません。
僕の場合なら、一触り毎にきっちりモニターしていきます。一触りの中の変化を感じ取っていくのです。
そうすれば整っていくのが分かります。最初はモニターした部分だけの変化しか感じられなくても、整っていけば行くほど関節の遊びが徐々に増えるのを感じ取れるわけです。
関節の遊びが増えれば可動域も改善します。
ただ、先程もいいましたが、可動域はあくまで結果です。途中過程をしっかり感じ取ることができていれば結果にビクビクする必要もありません。
ゆるんでいるのに可動域が改善しないということは、何処か他の部分に制限をかけているところがあるわけですからそれを見つければ良いんです。
それを再びモニターしながら緩めていけば最終的には必ず可動域は改善していきます。
常にモニターする。簡単なのでぜひ一度試してみてください。
最初はわからなくても徐々に感じ取れるようになってきます。
少しでも感じ取れるようになれば施術自体がとても楽しいものになりますよ!!
じゃあ、今回はこのぐらいで。
有難うございました。
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