前回のおさらいをしますね。
マッサージやボディケアの上手い人は具体的にどういう所がうまいのかというと以下の3つがあるという事でした。
- 触ってほしい場所がわかる
- 適切な圧がわかる
- 適切な触り方がわかる
前回は、適切な圧が分かるようになっても、お客さんの反応をしっかり観察して、お客さんの希望を聞くようにしようね!!というところで話を終えていました。
次は適切な触り方がわかるということについて説明しようと思います。
適切な触り方とは?
たとえば、肩がつらいお客さんが来店されたとします。
軽く訴えを聞いて肩を触っていき、触ればかたい部分を見つけることが出来ます。
そのままかたい部分をたどっていき、かたい部分がどんな形状をしていてどのぐらいの大きさがあって、どんな弾力をしているかといった事がわかります。
これがわかればとりあえず目の前のお客さんを施術するのに問題はないと思います。
筋肉の硬さや形状が把握できたらもう一歩踏み込む
ここから、さらにもう一歩踏み込むためにはどうすればいいのか?
この図は人の体の断面でオレンジ色が皮膚でピンク色と青色が筋肉で、筋肉の中でも青色はお客さんが触ってほしいと思っている筋肉だとします。
この青い部分を狙っていきたい場合、普通に押すと下の図のようになります。
緑の矢印が親指で押しているとイメージしてください。
この場合、青い筋肉に直接刺激はいかずにピンクの筋肉を間に挟むことになっています。
これでも、お客さんは触ってほしい箇所を触られている感じはあります。ただ、「当たっているけど何かが違う。」「当たっているような気がする。」という印象を持つことが多いようです。
このケースでよくあるのが、
「もう少しで届きそうなので、もっと強く押してほしい。」
という希望です。この場合、どんどん強押しを求められることがあります。
できれば避けたいケースですね。
こういう時はピンクの筋肉が間に挟まれているので、そのピンクの筋肉をどけてしまえば普通の強さでも対応できる場合があります。
では、どうやってピンクの筋肉をどけるかということですが、下の図を見てください。
この図はどういう事かというとピンクの筋肉の端を狙って押していっているところです。
このまま押し続けると筋肉は下の図のように若干上にずれ込みます。
そうすると、筋肉自体は多少動くので、筋肉と筋肉の隙間から下の青い筋肉を狙うことが出来るのです。
さらに、できるならもっと青い部分を押したいという場合はどうするか?
また、下の図を見てください。
先ほど押していた場所から、圧を入れたままで筋肉をスライドさせます。
すると、筋肉がずれていくので、さらに下の青い筋肉をしっかりと狙うことが出来ます。
こうすれば、お客さんに「しっかり当たっている」という感覚を提供できるわけです。
もちろん、筋肉がカチカチに硬くなっていたり、柔軟性がなく押しても動かないような筋肉が表面にある場合はその下の筋肉を狙うことが出来ません。
その場合は表面の筋肉をゆるめてあげてから、深部の筋肉を狙っていくようにするのがベストだと思います。
もちろん痛みが出るほど皮膚を引っ張ったり、痛みが出るほど筋肉をスライドさせてはいけません。
あくまで、お客さんに不快な痛みを与えないように実施しなくてはなりません。
まとめ
うまい施術者はお客さんの触ってほしい箇所を触っていくためにあらゆる工夫をしています。
そして、その工夫はお客さんが喜んでくれるような工夫にしなければなりません。
今回の工夫も適切な触り方をするためのその一例です。
ほかにもうまく触るための方法がもっとたくさんあります。
今回はこういう一例を提示していきましたが、次回は、どうやったらもっと工夫ができるようになるのかという本質的な話に移っていこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
マッサージやボディケアのベテランはなぜうまいといわれるのか?シリーズ
マッサージやボディケアのベテランはなぜうまいといわれるのか?(その2)
マッサージやボディケアのベテランはなぜうまいといわれるのか?(その3)
マッサージやボディケアのベテランはなぜうまいといわれるのか?(その5)







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