鍼灸・マッサージで治療するならこの事を理解しよう!!~鍼灸・マッサージの治る理由~

痛みのきっかけづくり 技術コラム

鍼灸やマッサージでなぜ治るのか?という議論についてはある程度落ち着いてきているのかと思われます。

そこで、一般的に言われているものをピックアップしてみました。

  • 体に備わっている痛みを抑える作用を発生させる。
  • 筋肉が緩むことによって血行が改善される。

主なものはこの2つでしょうか。

ただ、もう少し踏み込んだ話はあまりされていないように思われます。たとえば、筋肉が緩んだらなんで治るのか?

または、痛みを抑える作用が発生したとすれば、鎮痛作用としてしか機能していないのか?もっと言うと、痛み止めと一緒ではないのか?といったところです。

そもそも、筋肉が縮んだら痛みが出る理由がわからない。血行が改善されて良くなるのなら温めるだけでも・・・なんていう事も想像してしまいます。

僕自身この業界に15年以上いるので、マッサージや鍼灸が痛みをとるという事に疑いはありません。

ただ、上記のような疑問はなかなかぬぐえなかったように思います。

なので、これが鍼灸・マッサージの治るすべての理由だ!!なんて大それたことは言えませんが、鍼灸やマッサージで治る理由の一部が説明出来たらと思っています。

この事を理解しているのと理解していないのとでは治療効果に雲泥の差が出てきます。

治療効果や治療の再現性をあげたいと思っている方は、ぜひ理解してください。

では、始めていきます。

初めに

下の写真は背骨と背骨に着く筋肉の模型です。

脊椎模型骨ごとに形の不揃いな感じはありますが、こんな感じで背骨があります。ちょうどこの写真は背骨を背中側から見ている感じになっています(手前の突起が棘突起で、左右の突起が横突起)

この骨ごとの不揃い感は実際の骨でもあるので許容範囲とします。

それぞれの骨にゴムがついていますが、筋肉と思ってください。

そして、背骨と背骨の間に黄色いスポンジが挟まっていますが、軟骨(椎間板)だと思ってください。

この模型を使って鍼灸やマッサージがなぜ人の痛みを取るのか?という疑問に答えていきます。

痛みが取れる仕組みを解説します

痛みの元を作ってみる

では、先ほどの模型に少し細工をします。

痛みのきっかけづくり

分かりやすくするために、少し誇張して細工をしてみました。

どこを細工したかわかりますか??

 

少し考えてみてください・・・

 

 

 

 

 

スポンジをカットした?

 

 

 

 

 

いえ、違います。

 

 

 

 

 

 

 

では、ヒントです。

 

ある一本の筋肉(ゴム)を短くしました。どこの筋肉かわかりますか?

 

 

 

 

左側の筋肉を短くしたか?

 

 

右側の筋肉を短くしたか?

 

 

 

それとも見えない裏側の筋肉を短くしたか?

 

 

 

 

 

 

正解は、この筋肉を短くしました。

わかりましたか??

分からなくてもがっかりしないでください。普通分かりません。

ただ、初めに見てもらった正常な画像と、2番目に見てもらった正常ではない画像を見比べたときに、2番目の画像が正常ではないという事がわかってもらえれば良いと思います。

では続けますね。

先ほど赤丸で囲った筋肉を短くして細工をしたという事を言いました。

ここで、一つ疑問が出てきます。

『筋肉を短く細工した』

実際の人間の体で、筋肉が短くなるのか?

という疑問が出て来ると思います。

 

そりゃゴムなら外して切ってしまえば簡単に短くなるけど筋肉はそう簡単に長さなんて変化しないのでは?

 

…と考えるのも無理もないと思います。

たしかに、実際に短くなっているかどうかは短くなった時に皮膚を切り開いてその筋肉を取り出して、測ってみないと短くなっているかはわかりません。なので『筋肉が短くなった』という言葉の補足をします。

一つ分かりやすいと思われる例を挙げてみます。

『筋肉が短縮する』ってどういう事?

皆さんは長電話をしたことがありますか?

30分、40分、1時間の長電話。電話が終わり普通に電話を切ろうとしたその時、肘が曲がって固まってしまって、伸びない。伸びない肘を無理やり伸ばそうとしたら腕(上腕部)に痛みが出た。そんな経験ないですか?

長電話をするとこんな現象が起きるときがあります。

 

この現象を皆さんならどう説明しますか?

『電話をする前は普通に伸びていた肘が電話でしばらく曲げていたら急に伸びなくなってしまった。』

この現象をどう理解したらいいのでしょうか?

 

 

 

この現象を僕はこう理解しました。肘を曲げる上腕二頭筋が収縮し続けたせいで、弛緩しづらくなってしまった。だから肘が伸びにくくなった。

そこで、弛緩しづらくなった筋肉の事を『筋肉が短縮した』といっています。。。と僕は理解しています。

よく治療系の本で『筋肉が短縮した』というフレーズが出てきますが、その意味についてわかりやすく説明している本に出会ったことがありません。

ただ、いろんな本と自分の体験とを照らし合わせていくと、この現象が『筋肉が短縮した』という言葉の説明に最もピッタリ来るのではないかと僕は考えています。

痛みの元を取り除く

さて、話を元に戻します。

『短縮した筋肉』が原因で背骨が右に傾いていました。

なので、今度はその原因となる筋肉がなければ正常になるはず。。という事でその筋肉(ゴム)を取り除いてみました。

見事にまっすぐになりましたよね。

つまり短縮した筋肉が無くなれば何事もなかったように普通に戻るという事です。

当たり前のように感じるかもしれませんが、僕はこの部分に気づく事が大分遅く再現性のある治療を出来るようになるのが大分遅くなりました。

まとめ

今でも鍼灸の治療のメカニズムはゲートコントロール理論によって痛みが無くなるという事がよく言われます。

僕は治療のできる治療家はそのゲートコントロール理論等のような難しい理論を使いこなして治療を行っていると思っていました。ですが、答えはもっとシンプルなところにありました。

今回記事にした内容はインターネットを探しても出てこないと思います。痛みの治療のメカニズムは出てきたとしても当たらずとも遠からず、『痛みの原因は姿勢から』とか『血行不良が痛みを引き起こしている』といったような内容が非常に多く出てくるはずです。現に僕も以前に書きました。。

でも、再現性のある治療を行っている治療家はほとんどこのシンプルな答えを利用して治療を行っています。

皆さんも自分の患者さんをじっくり診てこの事を活用してみてください。

また、この理論の使い方も症例報告をとおして説明していこうと思います。

最後まで読んで頂き有難うございました。

 

症例報告はこちら→腕が上がらない。~治療をどう組み立てたらいいかわからない方へ~

今後も症例報告を増やしていこうと思うので、皆さんも症例報告をどこででもいいのでやってみてください。

誰にでも使えて誰にでも再現できる治療がもっと広がって鍼灸やマッサージが今以上に深堀出来ることを願います。

 

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