おさらい
前回から続き、フランチャイズを契約する前にリラクゼーション業界にいる側からの意見として、リラクゼーションサロンの運営をするうえで次の3点を押さえなければならないという話をしてきました。
前回をまだ読んでいない人はこちら→リラクゼーション、マッサージ業界に参入前に要チェック!フランチャイズで大丈夫?
3点とは以下の3つになります。
- 利益の確保
- 経費の適切な使用
- 売上げの確保
- 技術の問題
- スタッフの管理
利益の確保をするために経費の適切な使用をしなければならないので、実際のフランチャイズ募集を見てこれは無理だろうといった疑問を説明していました。
利益の確保
経費の適切な使用
A社の場合の続き
A社がホームページに掲げている内容を使用して経費の無駄を見ていきます。
赤字になっている部分が僕が気になる部分でそれを中心に話を進めていきます。
- ☆月間売上
¥3,133,000 - 家賃
¥200,000 - 水道光熱費
¥80,000 - ☆ロイヤリティ
¥250,640 - ☆人件費
¥1,785,810 - 備品代
¥0 - ☆予約システム利用料
¥12,000 - 通信費
¥10,000 - 雑費
¥10,000 - ☆広告宣伝費
¥100,000 - 月間諸経費合計
¥2,498,450 - 純利益
¥684,550
前回は月間売上げに注目して話を進めていました。
ロイヤリティについて
次にロイヤリティについてですが、ホームページによると8%らしいですね。25万円も支払わないといけません。
これだけ売上げが上がるのであればやむを得ないかもしれません。
ただフランチャイズ契約の内容で万が一、売上げが下がれば、ロイヤリティがあがりますという条件があれば即やめたほうがいいでしょう。
例えば、
「売り上げが300万円以上はロイヤリティ8%、200万円を下回るとロイヤリティ10%になるので、売り上げが下回らないように頑張ってくださいね!!」
なんて言う、営業があればもってのほかです。売上げが下がってしんどいのは経営者のほうなのに、経営者の負担を増やすほうに向けてフランチャイズ運営会社の利益は確保するような会社であれば絶対にやめるべきです。
人件費について
人件費は¥1,785,810です。
これについて、売上げの60%が人件費のはずですが、57%とやや少なくなっています。
単なる間違いでしょうか?きっと何か理由があるのでしょうが、理由が何かしっかり見定めたほうが良いでしょうね。
とりあえず、それはよしとしてそれよりも大きな問題があるので話を先に進めます。
310万の売上げですが、何人でこれを達成するかによって大きく話が変わってきます。
このフランチャイズのお店では60分3000円未満なのですが、計算しやすくするために60分3000円で計算します。
60分3000円で考えると1日8時間現場に入るとして、何人で施術するかによって売上げが変わります。
これは施術をする体力と稼働率で考えることが出来ます。稼働率の体感を説明すると、個人の月間稼働率43%程度が普通に無理なく働いているなと言う感覚です。
これから、稼働率という言葉が頻繁に出てきます。これについての根拠は15年かけて得られた実績です。
こちらに詳しく解説していますので参考にどうぞ→売上からみる求人の時期とスタッフ満足度向上⇒スタッフ定着率向上(1)
ということは、1日に何人施術できるか計算すると8時間×43%で3.44人施術できます。
3.44人ということは売上げでいうと3.44人×3000円で10320円の売上げになります。
月に何時間現場に入ってもらいますか?法律の関係上200時間程度が無難なところになると思います。
ここで、「法律なんて関係ないよ。だって、スタッフは全員個人事業主だから」という意見もあると思います。
では、何時間働いてもらいますか?個人事業主であればなおさら長時間無理に入ってもらうには交渉していかないといけないですよね。
こちらの希望に完全に沿ってもらうことは難しくなると思いますよ。
もちろん中には長時間入って稼ぎたいと言う個人事業主もいると思います。そういう方が入ってくれればいいですが、もし入ってくれなかったら人の管理が本当に大変になります。
では少し話を戻します。
月に200時間入ってもらうと仮定して、月間稼働率も43%として考えたときのスタッフ一人の収入について計算していきます。。
一人当たりの月間の売上げは200時間×43%×3000円で258000円になります。これが一人当たりの売上げです。
給料(個人事業主なので本当は報酬)は売上げの60%です。つまり154800円です。所得税があるので手取りは139320円です。
法律を守って200時間で現場に入ってもらって139320円の収入しかないとなると、スタッフは続きません。なので、しんどい中頑張ってもらわないといけないのです。
時間を長く入ってもらうか、歩合を高くするか、「しんどいけどお願い」と頼むか。
時間を長く入ってもらうのが一番お互いの負担が少ないと思います。では手取りで180000円を渡せるようになるには何時間入ってもらうのが良いか。手取りで180000円と言うことは所得税を考えると報酬が200000円にならなければなりません。
200000円÷60%で月間売上げ333333.33円となります。
月間333333.33円÷稼働率43%で最大775193.79円売上が出せるほど現場に入らなければなりません。それが何時間かと言うと
775193.79円÷3000円で258.39793時間入らなければなりません。つまり258時間入ってようやく手取り18万円に手が届きます。
258時間現場に入るとなると1日10時間現場に入って週に1日休んでもらうという感じですね。
これをお願いする形になります。
話が長くなりすぎました。今までの話はスタッフ側の話です。スタッフは結構しんどいので、しんどい思いをして働いてもらっていると言うことを理解しながら運営をしてください。
もし、働くのは当たり前という感覚でスタッフと接してしまえばスタッフが辞めてしまいます。
これについても先ほどの売上からみる求人の時期とスタッフ満足度向上⇒スタッフ定着率向上(1)に書いてますので参考にしてください。
あとのスタッフ管理についてでも説明します。
予約システム利用料
これは実際見ていないのでなんともいえませんが、おそらくメール会員管理や、顧客管理を出来るソフトを使用して予約を管理するシステムだと思います。
予約を受けるのにソフトを使用する必要性はありません。紙とペンで出来ます。売上げが上がらない最初のうちから入れる必要は無いでしょう。
ただ、顧客管理をするために最初からデータの収集をしないといけないとか、最初から入れるのが決まりとかで払うことが必須となるかもしれません。後は親会社の心意気しだいでしょう。高い契約をするので無料でつけてもらえるぐらいでもいいと思います。
もし、この手のソフトが必要だからフランチャイズにするという方はやめておいたほうがいいと思います。
お店を始めればよく電話でも営業があります。高いところで月3万円を超えるものから安いと月数千円からやってくれる会社もあります。
ただ、営業をかけられて契約したものよりも、必要になったときに必要な機能のあるものを自分で探して契約するほうが使い勝手の面も、デザインも料金も納得するものになると思います。
僕はしつこい営業に上手く載せられて月2万5千円の顧客管理ソフトを5年契約させられましたけどね。。。。今もまだ払っています。
ちなみに値段の差による機能の差はほとんど無いと思ったほうが良いです。高いから良いと思ったら大間違いです。その提供してくれる会社の良心が機能と料金の差に出てきます。
広告宣伝費
これこそ毎月10万円もいるか?と思うのですが、最初は払ってしまいます。
なぜかというと、お客さんが来ないからです。
早く認知してもらうためにお金をかければかけるほど認知されやすくなると言う事実があるからです。
かといって、毎月10万円もかけるほど名前が認知されることに意味があるとは思えません。
一番いいのはやはり口コミです。口コミを広げて技術と雰囲気を認知してもらったほうが確実です。
口コミで広げるにはどうすればいいのか。それはお店の実力と時間です。
時間が絶対的に必要です。そのためにはどうすればいいかというと無駄なお金をかけずにじっくりと耐え忍ぶことが必要です。とても辛いことです。
フランチャイズ運営会社はその辛い部分に入り込んでくるので本当に厄介です。(あと売り上げ促進系の営業の電話もですが。。。)
あえて言うなら、最初のうちに広告をするとまだ実力の無い状態のお店を多くの人にお知らせしてしまいます。
そんな状態のお店を多くの人に知ってもらうよりは、もっと実力がついたころに広告を盛大にしたほうがいいでしょう。
ここで、実力があるとは、スムーズなご案内、心のこもった接客、もちろん技術も整っているという事です。
ただ、オープン当初認知してもらうことも大事なので、一番最初に1回だけ、実力がついたときに1~2回の最低2回~3回で売り上げが安定する時期に入ると思います。
まとめ
あとは売上げの確保についてですが、深く入ると簡単にまとめられる話ではないし浅ければ当たり前の話になるので飛ばします。
今あえてまとめるなら当たり前の話をします。
売上げを上げるためにはもちろん技術力です。これは、一朝一夕で身につくものではありません。そして、他のお店で経験をつんだ技術力のある経験者を軸にしていくのもいいでしょう
ただ、その場合はお店の雰囲気に馴染むのに時間がかかるので上手くフォローしていかないといけません。
それを怠ると、上手く馴染めないか、その方が他のお店で培ってきたオリジナルルールで働こうとします。
例えば受付作業は受付スタッフがする事が当たり前といった感じで。。。もし、受付スタッフを雇わない場合はこういうスタッフがいると面倒なことになります。
いずれにしてもスタッフを大切にしてゆっくりと育っていくのをじっくりと待つのが一番の近道です。遠回りのように感じますが結局それが一番の近道になります。
では、次回はスタッフ管理についてまとめて行きます。
最後まで読んでいただきありがとう御座います。


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