何にしてもそうですが、費用は基本的に抑えたいところですよね。でも、なかなか全てをわかった上で開業できる人なんて、そんなにいないと思います。
内装工事を依頼する事なんてほとんどなかった僕は、内装工事費がこれぐらいかかりますと言われれば「はぁ、そうですか。」としか言いようが無く、他にも物件の家賃なども言われるがままになってしまいますよね。値下げして欲しいと粘ったところで根拠のない値下げ交渉なんてほとんど効果が無いと思います。
僕が、開業するころにこういう記事がたくさんあれば、役に立ったんだろうと思うので公開することにしました。
まずは当店の仕様の説明から
うちのお店の仕様を説明しておきます。
- 大きさ22坪
- ベッド数8台
- 内装は最初から事務所仕様に仕上げられていました
- 駐車場6台あり(近くの月極駐車場を借りています)
- 駅から徒歩15分(駅からのお客さんはあまりきません)
- 国道沿い
- 4階建てのビルの1階です。
当店の開業費用は768万円かかりました。
リラクゼーションサロンを開業してもう5年が経過しました。売上の極端な上下も無くなりある程度安定してきました。
僕の運営方針は無理をしないしさせない。サロンで接客してもらうスタッフにも無理はさせない、人間らしい生活を送ってほしいという思いで運営しています。
無理をすると、どこかでしわ寄せが行くと思っています。それがお客さんか、現場で接客しているスタッフか。いずれにしても結局サロンの運営をする自分に返ってくると思っています。
さて、少し話が脱線してしまいましたが、うちのお店の開業費用を公開していきたいと思っています。
理由は僕が開業したときはリラクゼーションサロンの開業費用を公開しているサイトなんてありませんでした。今でも無いのかもしれませんが、それならば今から独立開業を目指そうとする人に「これだけかかるんだ」ということをわかってもらえれば、何かの役に立つのではないかと思ったためです。
そして、僕の遠い知人にいたのですが、リラクゼーションサロンのフランチャイズに興味をもって、サロンを開業した人がいました。
その人は、本業が建設業なのでサロンの運営のノウハウがありません。その為のフランチャイズだったのですが、そのフランチャイズの運営会社のやり方がひどかったんです。
オーナーに設備投資にお金をかけるように話を持っていきます。
- 「この顧客管理ソフトが必要です。この機械はお客さんの来ないときにすぐ反応が出せるキャンペーンメールを打つことができます!!」とか、
- 「お金をスタッフに任せては不安じゃないですか?券売機をおきましょう。」とか、
- 「スタッフを辞めさせないために時給で契約しないと大変ですよ。」とか
- 「スタッフの研修には○○万円かかります」とか
まぁ、売上を上げる為という名目でどんどん、お金をむしりとっていたみたいです。スタッフの研修なんかにお金をかけていては絶対に利益なんか出ません。フランチャイズの運営会社側から『研修を無料でやります!!』ぐらいのところでなければこれだけ競争が激しくなった今絶対に稼げません。
言葉は悪いですがスタッフは商品です。そこが肝です。そこにお金をかける、つまり仕入れ値をどんどん高くしては利益なんか上がりません。
いかに安くいい商品をそろえることが出来るか?という事が利益を出すためのポイントです。
そんな、この業界のことを知らない方がフランチャイズの運営会社にだまされている事を聞くと、憤りを感じるんですよね。
それも、情報がまだクリアじゃないからだと思います。少しでもクリアになって、公平な競争、クリアな業界に第一歩を踏み出せたらと思って今回この記事を書きました。
前置きが長くなりましたが開業費用について説明させてもらいますね。
開業費用768万円。その内訳
店舗取得費 2,692,000円
内装工事費 3,147,421円
備品 1,480,455円
広告費 250,000円
求人費用 90,000円
研修費用 19,800円
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合計 7,679,676円
これが内訳です。
一つ一つ説明させてもらいますね。
店舗取得費 2,692,000円
店舗取得費は内装費の次に高額な経費でした。ほとんどが保証金ですが、その他、仲介手数料や駐車場代などもここに含まれます。
さらに内訳を載せていきます。
保証金 2,000,000円
仲介手数料 150,000円
家賃1か月分 150,000円
駐車場代(8台) 104,000円
駐車場保証金 288,000円
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合計 2,692,000円
という感じです。
保証金が高いですよね。解約とともに帰ってくるということでしたが、初期投資の200万としては正直しんどいと思いました。
22坪のお店なので、家賃がそれなりにかかるんですよね。坪単価(一坪当たり)7000円ぐらいなので、比較的良心的ですが、駅から15分ぐらいのそこそこ遠いそれなりの立地です。駅から歩いてくるお客さんはほぼいないと思っていいでしょう。ただ、駅までの主要道路のひとつなので、人の流れはそこそこあります。通勤や通学の際によく利用されるような道路です。
駐車場代は1台あたり12,000円です。最初は8台契約していましたが、今は6台に絞ってます。
家賃や駐車場代は契約段階では削るに削れないところだと思います。物件が気に入ればお金を出すしかないですし、安くして欲しいと粘っても難しいところだと思います。気に入らなければ契約しなければいいだけなので。
内装工事費 3,147,421円
内装工事費は家具のデザイン会社にお願いしました。エアコン代、ファサード(入り口)、造作(受付台、パーテーション、事務所[部屋を作ってもらった]、目隠しとしてのオブジェ×2、扉、靴箱)です。
特にエアコン代が高く、100万はしました。
ちなみに、デザイン会社にお願いしたので、デザイン料が高くなったと思われるかもしれませんがとても良心的な費用でした。
というのも、2社(デザイン会社と不動産屋の紹介の工務店)に内装工事を依頼して見積もりをお願いしたところ、1社は300万弱でほとんど変わりませんでした。30万ぐらいの差はあったかもしれませんが、内装の質を考えるととても良かったと思っています。
良かったと思えた点として、デザイン会社の場合はやはりデザインを大切にしている感じが伝わってきました。細部にこだわりがあり、安く済まそうと思えばおそらくもっと安く済んだであろう部分も、一手間加えることで、もう一段上の質を提供してもらった感じがあります。
実際、ファサード(入り口)がもともと無い状態から内装をお願いしたので、「安くしようと思えば、シルバーの量産されている自動ドアを使って、ガラスもありがちな大きさのシルバーの枠にはめ込んだ感じで出来るんですけど、あまりにも。。。。だと思ったんで木を使いガラスは普通より大き目を使おうと思うんです。」ということで高級感が出てくるという説明を受けました。
扉は自動ではありませんでしたが、出来上がった雰囲気を見ると当時なかなか無かった美容室のような雰囲気をかもし出すリラクゼーションサロンが出来上がったんです。あの時は感動しましたね。
で、もう一方は地域の工務店に見積もりをお願いしたのですが、工務店のほうは「リラクゼーションサロンであれば最低限このぐらい済ませておけば運営できるでしょう。」という感じでした。もっと安くするんだったこれを削ってやりますけど。。。という感じで、デザインという事に対しての意識がほとんどないないなと思ったのを覚えています。
備品 1,480,455円
次に備品関係です。
タオルやら、スリッパ、ホットキャビンにオイル、ユニフォーム、お客様用ガウンなどまあ様々なものがありましたが、予想外なものも結構出てきます。
例えば、駐車場が目につきにくい場所だったので、目印になる看板を立てようとなったわけですが、店舗を借りる段階で『駐車場の目の付きやすさ』に対策をする費用を盛り込むという事はなかなか蒸すかしいと思います。さらに、店舗前の看板が思ったほど訴求力が無かったのでサイズを変更したりとかで、当初予定していた金額から思いのほかかかります。
広告費 250,000円
今僕の中で、広告は必要ないと考えているのですが、オープン当初の最低限の広告だけはいると思っています。ただ、当時スタッフもほぼ全員未経験で入ってきたなかで、お客さんを触ったことの無い人ばかりで始めました。
広告を盛大に打って、スタッフの技術力・接客力の整っていない最初の段階で今と同じぐらいのお客さんが来店していたらと考えると逆効果だったかなと思います。自分のお店の技術レベル、接客レベルに応じたお客さんが来てくれるという意味では最初から広告費用にお金をかけて一気に来店してもらうというのは良い対策ではない思います。
さらにいえば、お金をかけたからといってもそれだけ来てくれるかというのも疑問が残るところで、当たり外れがあるというのが実際だと思います。余裕があれば出すべきですが、余裕が無く少しでも経費を抑えたいのであれば自分たちでチラシを配るという方法をメインで行ったほうがいいのかと思います。
あと、お店から少し離れた場所に野立て看板(店舗と関係のない場所に立てた大きな看板)を一箇所出しましたが、これは無駄だったのかなと思いますね。実際「看板を見て」という問い合わせがあったのは2年間で2人程度でした。
目的としては近くのスーパー銭湯からのお客さんを誘導するために使ったのですが、誘導するのであればもっとお金をかけて要所要所に作らないといけないと思います。ただ、個人でやるとしても、1箇所につき1万円(月間)程かかるので、4から5箇所作ったとしても毎月4から5万円。あと初期費用で、看板制作費が1件当たり20万円ぐらいかかっているので、現実的ではないと思います。
求人費用 90,000円
研修費用 19,800円
求人費用と研修費用はこのぐらいですね。
研修費用にかかった内訳は、お店自体がまだ無かったので、研修をするための部屋代ですね。求人費用は広告代です。
まとめ
どうでしょうか?
実際かかった費用はこのぐらいです。22坪、ベッド数8台でリラクゼーションサロンを開こうと思うとこの位かかります。
これから変動する金額とすれば、物件取得費と内装費でしょうか。今回この場所の条件で良かったのは、内装が事務所仕様に整えられていたことです。具体的にいうと、床がある、壁紙が張っている、天井がある。という状態からのスタートだったので、実は内装にはほとんどお金がかからないはずだったんですね。
それでも、300万を超える工事費がかかっているという事は、天井を張る、床を作る、壁紙を張るという工事を追加するとどうなっていたかと考えるとぞっとしますね。
物件取得についても保証金の安い物件なんかもあるので、その辺も検討していけば物件取得費に200万以上かけなくても取得できると思います。
自分でお店を持とうと思っている方はぜひ参考にしてください。
最後まで読んでいただいてありがとう御座いました。


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