今回は少し前置きが長いので、はじめにという項目を設けています。さっさと本編にいきたいという方は下の目次から”ボディケアの上手い人は何が違うか”をクリックして”はじめに”を飛ばしてください。
はじめに
一般的に言われているマッサージには大きく分けて2つの意味があります。皆さんあまり区別なく使っていますが、ここのところをはっきりしておかなければ混同してしまってややこしくなるので、はっきりさせておきます。
なぜはっきりするべきかとか、なぜややこしくなるのかといった事はまたおいおい書いていこうと思いますが、とりあえず今回はその理由についてはそんなもんだと思っておいてください。
さて、大きく2つという事で以下に分けてみました。
1.治療としてのマッサージ
2.リラクゼーションとしてのマッサージ(この意味でのマッサージを以下ボディケアとします)
この2つに分かれるのですが、ここでは、リラクゼーションのマッサージをボディケアとして話をしていきます。つまり、うまいボディケアと書いたときはうまいリラクゼーションとしてのマッサージという意味で理解をしておいてください。
ボディケアのうまい人は何が違うか?
ボディケアのうまい人とはどういう人の事をいうかというと
触って欲しいところに手を届かせてくれる人
のことを言います。
それに関するエピソードを書かさせてもらいます。
僕が、まだこの業界に入って間もない頃の出来事です。
ボディケアのやり方を教わって、ある程度慣れてきた頃の話です。患者さんに施術していたとき、患者さんから
患者さん「もっと揉むようにやってくれない?」
僕「あ、はい。」
当時、僕は指で押す事だけを習っていてそれを実践していました。そんな時、【揉む】という意味がわからなかったので、自分なりに【揉む】を実践していました。その結果患者さんは
患者さん「そうと違うねん、もっと揉む感じで」
僕「こうですか?」
患者さん「違う、なんでわからんの?勉強してるんやんな?」
僕「はい。・・・こうですか?」
患者さん「もういいわ。」
その後、他のスタッフの方が交代して下さってその患者さんは普通に帰っていかれました。
僕は、わからなかったのでその交代してくださったスタッフの方に揉むってどうやるんですか?と聞いて教わったり、また他のスタッフの方にも聞いて教わったりしました。
後日、またその患者さんがこられて、再び僕が入ることになりました。とても緊張して入ったことを覚えています。
結果は、、、、、駄目でした。
今度は交代する事はありませんでしたが、その患者さんは受付で次から僕を当てるのをやめて欲しいと言っていたみたいです。
院長に呼ばれ「後日その患者さんがこられたら謝罪と練習をしてうまくなれるように頑張るという事を伝えなさい。」と言われました。とても気分が落ち込んだ記憶があります。
さて、時は変わって数年前の話です。
僕は新人さんに教えるのに基本的には指で押す事だけしか教えませんし、僕自身も揉むというよりは基本押す事しかやっていません。
その新人さんに以前の僕と同じことが起こりました。
お客さんが要求する『具体的な方法』の示す意味
どの様な事がおきていたかというと、患者さんから以前の僕と同じように
患者さん「もっと揉むようにしてくれる?」
新人さん「揉むように。。はい。こうですか?」
という感じで揉むようにと要求されているのです。
ですが、その患者さんは以前僕が入ったこともあるので、押すだけでも喜んで帰ってくださる患者さんでした。
しかし何故か新人さんに揉むように要求しているのです。
なぜでしょうか?
僕は押す事しかしていない、なのに新人さんが入ると揉むようにと要求される。
答えは簡単です。新人さんは上手くないのです。
患者さんはこの業界の事を知りません。単なる一般人でこの業界のことにはど素人なはずです。揉むという言葉の意味も分かって使っているとは思えません。じゃあ、何を患者さんは言いたいのかというと、つまり「自分はその技術では満足していないのだ、もっと上手くやってくれ!」という事がいいたいのです。
揉むようにやって欲しいといわれたので、揉むようにやってしまっては駄目なんですね。もっと上手くやって欲しいのです。
では、その新人さんと僕では何が違ったかというと、押す場所、圧加減、探し方ぐらいですかね。つまりは、触って欲しいところに手が届いてなかったんですね。
ボディケアを上手くなるには
やはり、上手い人というのがどういった人なのかをしっかり理解することが大事です。
上手いといわれている人にはいろいろなパターンがあります。
- ストレッチ系の多い人
- 体位変換の多い人
- 押すばかりの人
- 人当たりのいい人
- 力強い人
様々ありますが、新人さんが注目しがちなのはダイナミックな技のことがとても多いです。その為、ストレッチしながら施術したり、体位変換を繰り返して施術したり見た目はとてもダイナミックでとても上手いように見えますが、その技に注目してはいけません。
そういう技は単純な『押さえる』という基本技術だけで満足してもらえるようになった後の『味付け』になります。『味付け』であるダイナミックな技に注目してしまうと基本技術がおろそかになり上手くなる為の最短距離を外れてしまうことになります。
上手くなるためにはもっと大事なところを見るべきです。
その大事な部分はどこかというと上手い人に共通して必ずやっている部分があります。共通している部分を見つけるには上手い人を何人もよく見ることです。
次に上げる部分を意識して注意深く自分が上手いと思う人を観察してみてください。
上手い人すべてに共通しているのは患者さんが押さえて欲しいところを確実に押さえています。
なので、『押さえて欲しいところを押さえること』、これを強く強く意識しながら施術をしていると間違いなくたどり着けます。
地道な作業ですが、目標を見誤らないことがとても大切です。一押し一押し大切にお客さんと対話しながら触って欲しいところを見つけてください。
上手い人は確実に押さえて欲しいところを押さえているはずです。
追記:
すこし、補足をしておこうと思います。
『上手くなるためには、押さえてほしいところを押せばいい。』
とはいうけれども、その押さえて欲しいところとは一体どこなの???
という疑問が出てきてもおかしくないと思います。ただ、押さえて欲しいところは目の前のお客さんが感じる場所の事で百人いれば百通りの押さえて欲しい場所が存在します。
となれば、再びふりだしに戻るといった堂々巡りになってしまう。。。
早く上手くなりたいと思うのであれば、目の前のお客さんを大切に丁寧に施術してあげるのが早いのですが、ゴールがはっきり見えた状態だと、もっと早く上達していきます。そのゴールをどのように設定するか??
マッサージ自体がもともと治療行為という事もあり、うまい人は患者さんの治療もしていきます。
なので、上手い人がどのように治療をしているかを見れば、上達の早道になると思います。


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